SHINeeの故ジョンヒョン、7周忌――今も輝き続ける名と遺志
韓国の人気グループSHINee(シャイニー)のメインボーカルであり、作詞・作曲を手がけた天才アーティスト、ジョンヒョン(Kim Jonghyun)が2017年にこの世を去ってから、早くも7年が経過した。彼の命日である12月18日、今もなお多くの人々がジョンヒョンを偲び、その音楽と残した言葉に励まされ続けている。
SMエンターテインメントとメンバーの追悼
所属事務所SMエンターテインメントは18日、公式SNSにジョンヒョンのステージ写真と共に「いつもあなたを愛しています(늘 당신을 사랑합니다)」というシンプルで深い追悼メッセージを投稿した。ファンたちも「冬が来るたびに彼を思い出す」「私たちはいつまでもあなたを忘れない」といったコメントを寄せ、韓国のみならず世界中のファンが彼の存在を懐かしんだ。
同じSHINeeのメンバーであるミンホもSNSを通じて「今日もおかげで温かい冬だ。特に今年は兄さんが恋しい」とその思いを綴った。また「母親にも久しぶりに会ってきたよ。ちゃんと慰めたから心配しないで」とジョンヒョンへの愛情と家族への気遣いを伝え、ファンの胸を打った。
音楽界に残した足跡
2008年にSHINeeのメインボーカルとしてデビューしたジョンヒョンは、卓越した歌唱力と感性豊かな作詞・作曲の才能で「天才アーティスト」と称された。SHINeeのヒット曲「Juliette」や「View」を手がけたほか、IUの「A Gloomy Clock(憂鬱時計)」やイ・ハイの「BREATHE(ため息)」など、他のアーティストの楽曲制作でも独自の世界観を示した。
2015年には初のソロアルバムを発表し、シンガーソングライターとしての地位を確立。彼の言葉や音楽には深い思想が込められ、ラジオ番組 MBCの深夜ラジオ番組「青い夜」「での繊細な語りや励ましの言葉は今も多くの人々に記憶されている。自身の思いを綴ったエッセイ集「산하엽(サンハヨプ)(山荷葉ー流れて行った、放してやったものたち (韓国語訳)」は、彼の死後に再出版され、多くの人に愛読され続けている。
残された遺志と社会への影響
ジョンヒョンの最後のソロアルバム『Poet | Artist』に収録された「빛이나(光っている)」は、彼を象徴する曲となり、遺族は彼の意志を継ぎ「ビチナ(Shiny)」を設立。文化芸術分野の若いアーティストへの支援活動や心理相談プロジェクトを通じて、彼の音楽とメッセージを未来へと繋いでいる。
SHINeeのメンバーたちは変わらない絆を見せ続けており、ジョンヒョンを含む5人が揃って「友情の指輪」を作ったエピソードが公開されるなど、彼の存在が今もメンバーたちの心に生き続けていることがうかがえる。
ジョンヒョンがこの世を去ってから7年が経っても、彼の音楽とメッセージは色褪せることなく輝き続けている。「ゆっくりと僕を蝕んでいた憂鬱は結局僕を飲み込み、僕はそれに勝つことができなかった」という彼の残した言葉は、多くの人に深い考えを抱かせる。一方で、彼の遺した作品は今もなお多くの人々にとって希望の光となっている。ジョンヒョンは天才アーティストとしてだけでなく、人々の心を癒し、励まし続ける「永遠に輝く星」として記憶されている。
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