ファンと共に進むNewJeans――契約解除から始まる新たな挑戦
独立活動を本格化――ADORとの契約解除を巡る対立
韓国の人気ガールズグループNewJeansが、所属事務所ADORとの専属契約解除を宣言してから約3週間が経過した。11月28日の記者会見で、彼女たちは「事務所には私たちを守る意思も能力もない」「精神的苦痛が続き、このままでは何も得られない」と述べ、契約解除の理由を明確にした。
独立活動を強化するため、NewJeansは14日に新Instagramアカウント「@Jeanzforfree」を開設。ファンとの直接的なコミュニケーションを再開し、短期間でフォロワー数は250万人を突破した。彼女たちは日常写真を投稿しながら絆を深め、16日にはリーダー的存在のミン・ヒジン前代表の誕生日に祝福メッセージを送り、感謝の意を示すなど、その絆の強さも見せた。
スケジュールも順調に進行しており、年末には大型イベントへの出演が控えている。12月25日の「2024 SBS歌謡大祭典」や27日の「アジアアーティストアワード」、31日の「Mnetカウントダウンジャパン24/25」、さらに来年1月4日の「第39回ゴールデンディスクアワード」にも参加する予定で、今後のパフォーマンスに期待が集まっている。
契約解除の法的問題と業界の波紋
NewJeansの契約解除宣言を受け、所属事務所ADORは契約の有効性を主張し、法的措置に踏み切った。法曹界では「契約解除の意思が伝われば法的効力が生じる」との見解が強いが、業界団体はこれを「長期契約が支えるエンタメ業界への悪影響」として批判している。
特に韓国音楽コンテンツ協会は、「事前接触(タムペリング)の疑いがあるアーティストはチャートから除外する」という対応を検討しており、業界内で議論が続いている。しかし、こうした措置には「チャートの公正性を損なう」との批判も多く、物議を醸している。
また、NewJeansが独立して活動を続ける場合、ADOR側が法的問題を提起する可能性が高く、新たな契約先や法人設立が困難になるとの見方もある。業界関係者は「彼女たちの決断は革新的だが、現実的には多くの障壁がある」と指摘し、今回の法的結果がエンタメ業界全体に与える影響に注目が集まっている。
NewJeansはADORとの契約解除を宣言し、独立活動を進める中でファンとの新たな交流を築き、活動を続けている。一方で、法的問題や業界の反応には不透明な部分が多く、今後の展開が注視されている。彼女たちの音楽と独自の動きが、業界にどのような影響を与えるのか、ファンと共に見守る必要がありそうだ。
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